2020年12月2日、遂にMr.Children20作目のアルバムとなる『SOUNDTRACKS』が発売されました!ファンの方は発売からリピート再生の日々が続いているのではないでしょうか?
さて、今回のSOUNDTRACKSでは通常のアルバム版に加え、アナログレコード盤『Vinyl』が発売されたことも話題となりました。そこで この記事では、『Vinyl』を聴いた率直な感想や、CD版との違いなどを解説していきたいと思います!
- 『Vinyl』も買おうと思ったけど躊躇した
- CD版と形が違うだけでしょ?
- 5,000円以上の価値があるの?
という方は、ぜひ参考にしてください!
※一個人の感想です。ファン歴は16年ですが、音楽面や技術面に精通しているわけではありませんのでご了承ください。
『SOUNDTRACKS』でアナログレコード盤『Vinyl』を発売した理由
Mr.Childrenは今までも『Reflection』のUSBや『花の匂い』の着うた配信など、様々な試みを展開してきましたが、 アナログレコード形式での販売は初めての試みになります。ではなぜこのタイミングでアナログレコード販売に至ったのか、2つの理由を分析したいと思います。
(Youtube:Mr.Children Oficial Channelより引用)
SOUNDTRACKS『Vinyl』の発売理由1:サブスクという時代の波への対抗
1つ目は、最新の音楽配信形式、いわゆる「サブスク」への対抗のニュアンスがあるかと思います。
桜井さんは2016年のホールツアーの際に「I ♥ CD shops!」キャンペーンを行っているように、「CD屋さんで商品を手に取るワクワク感」をとても大切にされているのが分かります。CD屋さんへ行くまでの高揚感、CD屋さんでの触れあいなど、一昔前では当たり前だったことも、今はすっかり縁遠いものになってしまいました。
「サブスク」を使えば定額制で好きなだけ音楽が聴けるいまの時代。そんな時代にあえてレコードという昔の形に遡ったのは、 「サブスク」では決して手に入れることのできないワクワク感、ふれあいなどを追及したのかもしれません。
SOUNDTRACKS『Vinyl』の発売理由2:スティーブの存在
2つ目は、今回のアルバムのプロデューサーとも言えるスティーブ・フィッツモーリス氏の存在です。
今回のアナログレコード盤『Vinyl』は、 U2やサム・スミスなど、錚々たるミュージシャンを手掛けてきたスティーブ氏によって録音されたもの。今回のアルバム『SOUNDTRACKS』は田原さんの提案がきっかけでロンドンやLAで収録されていますが、彼との出会いによって、アナログレコード盤の販売はより現実に近づいたと言えるかと思います。
SOUNDTRACKS『Vinyl』を聴いた感想。CD版との3つの違い
今回わが家では、初回限定版アルバムに加え、迷った挙句このアナログレコード盤『Vinyl』を購入しました。 「形式が違うだけで内容は一緒でしょ?」と思っていたんですが、結論から言うと買って良かった!
ここでは個人的に感じた通常のCD版との違いを3つ挙げてみたいと思います。
SOUNDTRACKS『Vinyl』CDとの違い 1: ライブ感
最初に通常のCD版を聴いてから『Vinyl』を視聴したのですが、 まず真っ先に感じたのは「なんかライブに来たみたい」ということでした。
基本的に曲の雰囲気や構成は一緒だと思うんですが、アナログレコード盤で聞くと本当にすぐそこで曲が演奏されているみたい!ライブに行けないこのご時世だからこそ、久々に感じるライブっぽさは嬉しい感覚でした。
SOUNDTRACKS『Vinyl』CDとの違い 2:一発勝負感
桜井さんもインタビューで語っていましたが、 アナログレコード盤ということは録音も一発勝負です。CDみたいにパートごとに録ったりしないので、その分独特の「一発勝負感」みたいなものが、聴き手にまで伝わってきます。
これは1つ目に挙げたライブ感とも通じるところがあるのですが、今までのアルバムではなかった感覚かも。なんだかMr.Childrenという存在を、より近くで感じれたような気がしました。
SOUNDTRACKS『Vinyl』CDとの違い 3:声質
3つ目に挙げるのは、桜井さんの声質です。
これはレコードプレーヤーならではだと思うのですが、レコードプレーヤーって本体の性能とか針1本だけでも「音の個性」みたいなものが出ると思っていて、わが家のレコードプレーヤーでは 桜井さんの声がより近く、よりクリアに聞こえました!
これは正直レコードプレーヤーによって違いがあるかと思うのですが、こうした 「画一化されない」音質も、レコード盤ならではの楽しみかと思います。
SOUNDTRACKS『Vinyl』CDとの違い おまけ:A面B面という考え
最後におまけでご紹介するのは、レコードならではのA面B面という考えです。『Vinyl』は下記のような構成になっています。
<A面>
- DANCING SHOES
- Brand new planet
- turn over?
- 君と重ねたモノローグ
- loss time
<B面>
- Documentary film
- Birthday
- others
- The song of praise
- memories
つまり、レコードだと loss timeで一回ストップし、Documentary filmから新しい世界観が始まるというような印象を必然的に受けます。これはCDでは意識することのない点かと思いますが、これだけでも『SOUNDTRACKS』という作品の解釈が、また違った角度から見えてくるかもしれません。
(SOUNDTRACKSの解釈については奥が深すぎるので、また次回にでも)
SOUNDTRACKS『Vinyl』ならではのメリット
やっぱり5000円以上を出すからには、それなりのメリットみたいなものが欲しいかと思いますが、先に挙げた3つのポイントの他に、ジャケットも大きなメリットではないかと感じます。
左が通常のアルバムで、右がレコード盤。ジャケットはCD版と一緒ですが、サイズが何倍にもなることで、何だかデザイン性がアップする気がします。
実際、 レコード盤をインテリア代わりに使ったり、SNSに投稿したりという若者が多いようですが、それも納得です。
SOUNDTRACKS『Vinyl』ならではのデメリット
アナログレコード盤だからこそ感じたデメリットもあります。
SOUNDTRACKS『Vinyl』のデメリット1:再生が面倒
1つ目は、何よりも「再生が面倒」ということです。桜井さんもインタビューでこの通りハッキリと発言していました(笑)
通常ならCDプレーヤーのボタンを押したり、パソコンで画面をクリックするだけで音楽が再生されるのですが、 レコード盤なら当然レコードプレーヤーに自分でセットしなくてはなりません。
しかもA面B面で分かれているので、片面(20分少々)が終わったらセットし直すというのもちょっと面倒。もちろんこのアナログ感がレコードの良さでもあるのですが、聞き流しの時なんかは「また止まってる」感が否めません(笑)
SOUNDTRACKS『Vinyl』のデメリット2:シャッフル再生できない
もうひとつ、「シャッフル再生できない」というデメリットも挙げられるかもしれません。しかし、正直今回の SOUNDTRACKSに関して言えば、シャッフル再生のデメリットはほとんど感じません。
聞いた方ならご存知かと思いますが『SOUNDTRACKS』はコンセプトアルバムのような特徴もあり、僕自身CD版でも一度もシャッフル再生していません。これが別のアルバムでってなれば話は変わるかもしれませんが、今回に関してはそこまで気にしなくて良さそうです。
SOUNDTRACKS『Vinyl』の口コミ・評判
アナログレコード盤『Vinyl』を購入された方がどんな印象を持ったのかなと思い、いろいろとネットで検索してみたのですが、正直あまり多くの口コミは見つかりませんでした。ここでは、数少ない『Vinyl』への口コミをご紹介したいと思います。
そんな時代においてあえて海外でテープレコーディングをし、徹底的に生々しい音に拘っている。さらにレコード盤も出しているという事は明らかにミスチルからの今のコンピュータ時代に対する挑戦状だと思う。ボタンひとつで音が出せる時代だからこそ、自分たちの価値を示したい。引用:Amazon
ボーカルは、幼さの残る(少年っぽい)ようなくせが抑えられ、より大人っぽい仕上がりの歌になっており、楽器では、パーカッションやアコギの音がより豊かに聴こえるように感じました。ビターテイストの音をお好みの方、またアコギやパーカッションの音がお好きな方は購入を検討する価値があると思います。引用:Amazon
かっこいい!飾っておく様で購入しました!かっこいいです!お部屋がオシャレになること間違い無しです!引用:楽天
もしCD版とレコード盤の両方を購入された方がいらっしゃれば、ぜひ感想などをコメントしてね!
Mr.Children『SOUNDTRACKS』のアナログレコード盤『Vinyl』はファン必聴!
CD版とアナログレコード盤『Vinyl』の違いをご紹介しました。確かに違いとしてはほんのわずかかもしれませんが、 個人的にはとにかく買って良かったと思いますし、ファンの方ならぜひ聴いておきたい1枚だと思います!
(Youtube:Mr.Children Oficial Channelより引用)
特に『Vinyl』ならではライブ感は、このご時世にはたまりません!2021年こそまたライブに行ける日を夢見つつ、しばらくはこの『Vinyl』を聴いてセットリストでも妄想してようと思います笑。
『SOUNDTRACKS』が気に入った方、ミスチルのライブに飢えている方には特におすすめですので、 『Vinyl』は12/31時点では販売していますが、「初回限定版」ということでいずれ無くなっちゃうかも。ぜひ今のうちにゲットしてくださいね!
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あー桜井さんと呑みたい