こんにちは!かさご(夫)です。
あっという間に6月ですね!日本はそろそろ梅雨に入ろうかとしている時期かと思いますが、南半球は真冬!日本で言う12月くらいなので、現在NZは普通に寒いです(笑)
さてさて、そんな僕らですが、ついに明日NZを飛び立つことになりました!
仕事を辞めて、家を引き払って、オークランドに移動して、車を売って(一悶着あり)、航空券を買って、手続き関係を済ませて、、、などなど怒涛の1週間でしたが、なんとかほぼ予定通り。車の件はまた今度じっくり書くとして、今日はこの6ヶ月間で感じた、NZの良いとこ・悪いとこを紹介しようと思います!これからNZを訪問予定の方の参考になれば幸いです◎
良いとこ・悪いとこをそれぞれ挙げる前に、まず総括してどうだったかを話したいと思います。
このブログを読んでいただいている方はお察しのとおりかもしれませんが(笑)、
ニュージーランドは僕ら2人にはとっても合わない国でした。。。(チーン)
もともとワーホリビザの有効な12ヶ月(延長したら15ヶ月)滞在しようと思っていたNZ。結果的に6ヶ月で出て行くことに決めたのですが、期間を短縮した理由もこのとおりです。
なので必然的に「悪いとこ」の記述が多くなってしまうと思うので、あえて「良いとこ」から挙げていきましょう!笑
→オークランドのような大都市でも、日本の都市に比べたらゴミゴミしてません。田舎のほうへ行けばなおさら。隣の家が遠すぎて見えないなんてことも田舎ではよくあります。人口は400万人と、なんと日本の1/30程度です。
2、星空がきれい!
→特に田舎だと人工衛星が肉眼で見えるほど。天の川もくっきり見えます。普通に地方都市とかでも、かなりきれいに見れるのはNZのすごいところ。
3、新しいもの好き(?)
→NZは新しいもの好きな国民性が知られているらしく、現在ニュージーランドの首相は38歳の女性です。育児休暇として数ヶ月間休暇をとったり、何かと話題の首相ですが、これが日本だったらどうでしょうか・・・。ちなみに(?)としたのは、国民レベルではあまりそんな国民性を感じなかったからです。むしろ保守的な印象
4、働き方がゆるい
→通勤ラッシュみたいなものはあまりありません。大都市はもちろん交通渋滞などありますが、地方都市では「通勤バス」と称されたバスもガラガラ。さらに「週休3日制」を取り入れる企業も増えているようです。
では続きまして、僕らが感じたNZの悪いところをご紹介!
→これが僕らにとって一番のポイント。街を歩いても、みんな辛そうな顔してます。幸せそうな顔してる人がほとんどいない。みんな不満を抱えてそう。周りがこんなだと、正直住むのは僕らにはしんどいです。「世界幸福度ランキング第7位」は、かなり疑問。というか東京とほぼ変わらない気がします。
2、オーストラリアへのコンプレックスの塊
→1の理由の大きな要因のひとつが、オーストラリアへのコンプレックスだと思います。第3者的にみれば、オーストラリアのほうがいわゆる「大国」ですが、それをどうも認めないというか。オーストラリアの地方都市をめちゃくちゃ馬鹿にしたり、言い方は悪いですが、ちょっと「こじらせた」NZプライドを持ってるなというのが、第3者的印象です。
3、「ニュージーランドらしさ」ってなに?
→NZプライドの割りに、国内は「借り物」ばかりです。スーパーの商品はほぼオーストラリアの製品だし、テレビのチャンネルも90%がオーストラリアかイギリスの番組。「ニュージーランド料理」と呼べるものもほぼ無く、名物はフィッシュ&チップス。いったい「ニュージーランドらしさ」って何だろうと旅人目線から考えると、正直よく分からなくなってしまいます。
4、運転が荒すぎる
→とにかくこれには悩まされました。いわゆる「煽り運転」に合わない日はないし、とにかくスピード狂が多い。ウィンカーを出さない人が本当に多いし、車線変更とかもグイグイくる。個人的には、運転マナーの悪さはマレーシアと並んで世界1位です(笑)あとちなみに、NZでは飲酒運転も一定量ならなんとOKです。これも一因なのかもしれませんね。知り合いも「一定量」をはるかに超えた状態でよく運転していたそうです。
5、連絡が取れない
→家探しとか仕事探しのときに、ローカルといっぱい連絡をとったのですが、とにかく返事が返ってこない!ダメならダメと一言くれれば解決するのですが、基本無視。交渉中にプツリと連絡が途絶えることもしょっちゅうです。参考までに、家探しの際は全部で約20件近く送って、連絡取れたのは5件ほど。ちなみに個人レベルでなく企業レベルでも同様で、HPやオフィシャルメールから問い合わせても返事がこない事はしょっちゅうでした。
6、都市計画がだいぶミスってる
→以前の記事で「ラウンドアバウト」を紹介しましたが、交通量次第では信号を設置した方がスムーズな場所も多いんです。田舎ではラウンドアバウトのメリットが大きいですが、とくに都市部ではラウンドアバウトはもう機能してない。交通事故の危険のほうが大きすぎます。それとスペースはありあまってるはずなのに、なぜここに駐車スペース?とか、せっかく広大な土地を持っているのに、空間を活かしきれていない光景を多々目にしました。
7、意外と肥満大国ニュージーランド
→オーガニックとか、健康そうなイメージのNZ。僕らも来る前はそうでした。でも来てみたらなんとまあ肥満の多いこと!世界第3位の肥満大国なんだそうです。ちなみに休日はマックやバーガーキングの前に長蛇の渋滞ができることもしばしば。
8、「エコ大国」のイメージはどこへ?
→もうひとつ来る前に抱いていたイメージが「エコ大国」。多くの日本人が抱くこんなイメージも、ことごとく崩れ落ちました(笑)。ごみの分別はしないところが本当に多く、全部まとめてドーン。街中や道路にごみを捨てる人も残念ながら多いです。
9、日本みたいにガチガチな教育制度
→さらにもう一つ。自主性を尊重するオープンなイメージのNZでしたが、教育はかなり日本的。「みんな一緒」が正解で、自主性を育てる教育はどこへやら。それゆえ「学校嫌い」が非常に多く、中退者もかなり多いのだそうです。
10、言いたいことをハッキリ言わない。
→これも日本と同様の教育だからでしょうか?NZ人は言いたいことをハッキリと言いません。NZ英語の独特の言い回しで「Yeah, nah(イェス、いや~、ノー)」というのがあるのですが、まさにこれ。NZ人に聞いたのですが、子供のころからNoということが悪いことみたいに教わるそうです。だからどっちを言いたいのか分からないことが多々で、欧米独特のスパッと感がありません。さらに言いたいことをハッキリと言わない分、あとで陰でめちゃくちゃグチります。これも結局のところ日本と一緒ですね。
というわけで、大まかにですが良いところ4つ、悪いとこ10個という結果となりました(笑)
よくニュージーランドの国民性として、「細かいことは気にしない」という性格が取り上げられますが、僕たちが正直感じたのは、こうした性格を盾にして何をしても良い。「キウイ(ニュージーランド国民の愛称)は細かいこと気にしないから」で、何でもかんでも片付けようとしている。そんな印象を強く受けたのです。
もちろん細かいことを気にしないのはすごくいいことです。日本みたいに肩肘張って生きるのはしんどいことも多いです。でも「本当に気にしない適当さ」と、マナー違反や悪いことの言い訳として「気にしない」を強調するのとでは訳が違います。僕が知っているブラジルという国は本当に何も気にしない気楽な国ですが(笑)、それとはまったく意味の異なる「気にしない」をNZでは感じました。
ちなみに「キウイ」はフルーツの名前の由来にもなった鳥の名前。こいつ自体は丸っこくて本当にかわいらしいので、もしNZに来たらぜひ見に行ってみてください!
(出典:Kiwi Photo Gallery » Rainbow Springs)
こんな感じで最後までなかなかNZを好きになれなかった僕たち。ただ勘違いしないでほしいのは、これは飽くまで僕たちに合わなかったというだけで、「NZは悪い国だから行かないほうがいいよ!」と言っているわけでは全くありません。実際NZに来て人生変わったなんていう日本人も多くいらっしゃるはずです。
逆を言えば、ブラジルなんて二度と行きたくない!と思う人もいれば、僕みたいにブラジル大好きで人生変わったという人もいます。要は、その人の合うか合わないかの問題だけであって、行ってみないことには何も分からないということです!
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さらにさらに、同じ「行く」でも、短期間か長期間かで見方も全く変わってくるでしょう。実際のところ僕らも最初の1週間はすごく楽しく過ごしていたし、本当に素敵な国だなあと感じていました。その後しばらくしてから「おやおや、なんかしっくりこないぞ」と感じ始め、3ヶ月くらいでこの国は合わないと確信し、時には発狂しそうになりながらも(笑)、4ヶ月目にして早くも移動の決断を下しました。そして6ヶ月たった今、NZを後にします。
改めて感じたことは、やっぱり一つの国を「知る」には、一定期間どうしても必要だということ。僕らの経験上、1週間では正直その国を「知る」には短すぎます。僕たちは「最低でも10日」を掲げて、基本的にどの国でも最低10日は過ごすようにしていますが、本当にその国を「じっくり知りたい」と思ったら、やっぱり3週間は必要だろうというのが、いま感じるところです。今回も3週間目くらいが一つのターニングポイントにもなっていました。
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そんなこんなで、長いようで短いようで長かった6ヶ月間でしたが(笑)、明日ニュージーランドには別れを告げ、新たな舞台オーストラリアへと乗り込みます。どんな暮らしが待っているか、希望もあれば不安もちょっぴりある今日この頃ですが、今回感じたこの違和感や、決断の速さを大事に、オーストラリアからもいろいろレポートしていきたいと思います!
最後はなんか意思表明みたいになってしまいましたが(笑)、これからもこんな自由な2人をよろしくお願いします!
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