欧米式「イエナプラン教育」ってなに?日本でも話題沸騰中!

イエナプラン教育

こんにちは!かさご(夫)です。

 

今日は教育のお話。

 

2019年に長野県の佐久穂町で、日本で初となるイエナプランを取り入れた小学校が設立され、巷で話題を呼んでいます。これから信州をはじめ、日本全国で広まっていったらいいなあと思うのですが、今回は

 

  • イエナプランってなに?
  • イエナプランの基本原則
  • 今までの学校とは違うイエナプランの特徴

 

など、「イエナプラン」のコンセプトをご紹介します。これからお子さんを学校に通わせる主婦の方や、日本の教育にどこか息苦しさを感じてきた親御さん、 ぜひ日本の教育における新しい波をチェックしましょう!

 

欧米式教育スタイル「イエナプラン」ってなに?

それでは早速、「イエナプラン」という聞きなれない言葉について説明していきましょう。

 

イエナプランはドイツ発祥

「イエナプラン」という教育コンセプトが生まれたのはドイツ。イエナ大学で教育学の教授をしていたペーター・ペーターゼンという方が提唱した教育コンセプトです。

 

当時のドイツを支配していたのはナチス。イエナプラン教育を実践する学校は閉校こそ免れたものの、その後の 東西ドイツの混乱期において消滅してしまいました。その後イエナプランを復活させる声が高まり、現在はこの「元祖イエナプラン」とオランダ式イエナプランを模倣する2タイプのイエナプラン教育が共存しています。

 

イエナプランはオランダで広まった

一度ドイツで途絶えてしまったイエナプラン教育を1960年代に大きく躍進させたのが、お隣オランダ。ペーターゼンの教育コンセプトを独自の形で発展させていったオランダは、 現在イエナプラン教育が世界で一番盛んな国として知られています。

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ペーターゼンが提唱した「元祖イエナプラン」と一味違うのは、彼の提唱したイエナプラン教育のコンセプトを 形式的な「メソッド」として用いるのではなく、飽くまで「コンセプト」として捉えながら上手くオランダの教育現場に溶け込ませていったところでしょう。

 

言い換えると、あまり原則にこだわりすぎず、細かいところは教育現場の人で考えて決めてね!ってことです。さすが教育先進国オランダ・・・。

 

イエナプランの基本原則をわかりやすく解説

では具体的に、「イエナプラン教育」のコンセプトをご紹介していきます。実はオランダには「イエナプラン教育協会」たるものがあり、1991年に「イエナプラン20原則」たるものが確立されました。今から約30年前にこんな革新的なことが起きていたなんて、さすがです・・。

 

20の項目を全部掲載するとすごい量になるので、ここでは分かりやすいよう3つの観点からご紹介しますね!

 

  1. イエナプランの基本原則その1<個性の尊重>
  2. イエナプランの基本原則その2<個性の上に成り立つ社会>
  3. イエナプランの基本原則その3<実践を重んじる学校>

 

 

■もっと詳しく20の項目を知りたい方はこちらを参照■

 

イエナプランの基本原則その1<個性の尊重>

イエナプランの根底にあるのは、やはり個性の尊重です。人は皆違って当たり前。そのどれもがかけがえのない貴重な存在です。だからこそ 自分の頭で考えて、自分らしく成長していくことを大切にします

 

イエナプランの基本原則その2<個性の上に成り立つ社会>

イエナプランでは、皆それぞれ違った個性を持つからこそ、 互いに尊重しあうことの大切さが強調されています。また、地球や自然に関しても、後世に引き継げるよう大切に使っていくことが明記されています。近年ヨーロッパで起きているエコなムーブメントの土台には、こういう考えがあるのかもしれませんね。

 

イエナプランの基本原則その3<実践を重んじる学校>

おそらく実際のカリキュラムなどで、子供に大きく影響してくるのがこの部分。細かく見ていきましょう。

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「対話」、「遊び」、「仕事(学習)」、「催し」の4つの基本活動
  • フリーテーマで自由に話し合うオープンサークルをはじめとした「対話」
  • 全身を使って感情を表現する「遊び」
  • 課題を意識しながら個人またはグループで達成を目指す「仕事(学習)」
  • 楽しみや悲しみもみんなで共有する「催し」

この4つをリズミカルに循環して取り入れていくことが大切とされています。

 

年齢や発達の垣根を超えたグループ作り

通常の小学校では1年生から6年生までそれぞれの学年別でクラスとなりますが、 イエナプランでは学年もごちゃ混ぜ。日本では3年ごとに分けられるので、小学校に当てはめるなら1年生から3年生までは「低学年グループ」、4年生から6年生までは「高学年グループ」といったイメージです。

 

また、障害を持つ生徒も通常のクラスに参加するので、年齢や発達の垣根を越えて、もっと社会全体を見る目が養われそうです。

 

ワールドオリエンテーションが大きな割合を占める

イエナプランでは、実際の生活で役立つ知識を「ワールドオリエンテーション」として教育することに重きを置きます。従来の教育に置き換えると理科・社会に該当するような内容を、より身近に実践していくことが大切とされています。

 

イエナプランと今までの学校、具体的に何が違う? 

おそらく読者の方の99%は、いわゆる今までの普通の学校教育を受けてきた方だと思うので(もちろん僕もその一人)、具体的に学校でどんな光景が見られるかということを最後に紹介していきましょう。

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イエナプランの特徴:教室はリビングルーム

イエナプランの学校では、 教室はリビングルームと捉えられています。机が黒板に向かって並べられている日本の一般的な学校とは異なり、何人かで話し合えるような向かい合った机、落ち着いて読書できるようなソファーなどが設けられたエリア、すぐに調べごとをできるPCコーナーなどがあります。

 

イエナプランの特徴:時間割は無し。学ぶことは自分で決める

一般的な学校と違って、 科目ごとの時間割もありません。学習内容も生徒の個性を尊重し、先ほどご紹介した「対話」、「遊び」、「仕事(学習)」、「催し」を循環して取り入れていきます。

 

日本でも広まっていく⁉イエナプラン教育の学校

2019年の4月に長野県の佐久穂町でイエナプラン教育の学校が日本では初めて設立されました。2020年の4月には広島県福山市でイエナプラン教育の「公立学校」が生まれる予定で、今後ますます注目を浴びそうです。 全国各地に波及していけば、日本の教育概念も大きく変わっていきそうですね

 

興味のある方はぜひ佐久穂町の学校も覗いてみてください。それぞれの学校によってイエナプラン教育を独自に展開できるのも、イエナプラン教育の魅力ですね!


 

 

信州はもちろん、日本全体に自由の波が広まっていったらいいいネ!