こんにちは、ぽんかも(妻)です。唐突ですが、今日はわたしが大好きな本をご紹介します。たまたまミルドゥーラの図書館で見つけ、ジャケ買いならぬジャケ借りだったんですが…予想以上に面白くすっかりハマってしまいました。
著者S.A.Chakrabortyのデビュー作&シリーズ第1作『The City of Brass(真鍮の街)』です!
現代版千夜一夜物語?
【ざっくりしたあらすじ】
フランス軍とオスマン帝国がしのぎを削る18世紀のカイロ。様々な人間が行き交う街でその日暮らしをする主人公のNahri(女性)。天涯孤独のNahriの願いは、いつかカイロを離れ都で薬学を勉強する事。
日銭を稼ぐため、形式だけの儀式を執り行っていたある日、偶然火の精と悪魔を呼び出してしまう。そこからNahriの人生は思いがけない方向へと転がっていく。
悪魔に追われる身となったNahriは、火の精Daevaと共にDaevadadという魔法が生きる都へ向かう事に。旅の行方は、そしてNahriの出生の秘密とは…。
旅、魔法、ジン(精霊)…などなど、千夜一夜物語のような要素が散りばめられたファンタジーです。
個人的に歴史ものやファンタジーものが好きなので、これはまさにどストライクな本!最初は分厚さに面食らったものの、あっという間に読み終えてしまいましたー。
大人が楽しめる超大作
史実とフィクション(ファンタジー)のバランスが絶妙な上、冒険あり・恋愛あり・政治的駆け引きあり、と大人が楽しめる作品だと思います!
伏線も多く張り巡らされている感じだし、移民や難民問題などで揺れる世界情勢と被るような部分もあったりして、これから第2作・第3作とどんな風に展開していくのかすごく楽しみです。
あと、登場人物が魅力的!主人公のしたたかさやちょっとしたずる賢さがリアルなのが良いです。ただただまっすぐで優しい心根の綺麗な人、という主人公より感情移入しやすい気が。火の精Daevaとの関係が少しずつ変わっていくところも良いです。
他にも色々な登場人物を通して、人間の泥臭さや汚い部分、善悪の基準や判断の難しさなんかも描かれています。
翻訳されて欲しいような欲しくないような
とっても面白い『The City of Brass』なんですが、やっぱり難しい単語や言い回しもあって、細かいニュアンスまでは完全に汲み取れません。脳内で勝手に補正しながら読んでる感じ…。
だから翻訳されたのも読んでみたいなーと思うんですが、翻訳って難しいじゃないですか!変に直訳に走ったものとか、クセが強いのとか、意訳が意訳の範囲を超えちゃうのとか💦
特に物語の場合、直訳タイプだと話に入り込めないのがつらい(わたしだけ?)かと言って、原作の意図から外れすぎるのもどうかと思うし…。
好きな本ほど、翻訳されて欲しいような欲しくないような、悩ましいです。結論、英語力を上げて自力で読むのが一番いいんですけどね。
続き、続きはまだですか…
この1作目、ものすごーく気になる所で終わってるんです。まさかシリーズ物とは思わず読み進めていたわたし。「え、これ、あと数十ページで終われるの?主人公は?ここでこんな展開?!え、嘘…。終わったー!終わってないけど終わったー!」と大パニック。
早く続きを借りに行こうと思ったものの、なんと、2 作目『The Kingdom of Copper(銅の王国)』はまだ出版されていない…!調べてみたら、2019年の1月末発売でした…(絶望)
サイトをあちこち覗きながら情報集めをしてるんですが、来年の1月が待ちきれない!発売されたらすぐに買いに行こうと思います。 早く年明けろ~
まとめ
ひたすら『The City of Brass』について語ってしまいました…(苦笑)でも本当に面白いので、ファンタジー好きな方にはオススメです!今のところ、シリーズ第3作まで出ることが決まっているようです💡 気になる方はぜひチェックしてみてくださいね^^
著者のオフィシャルサイトです↓
最後までお読みいただきありがとうございました!