こんにちは、ぽんかも(妻)です。今日はファームジョブについてわたしたちの体験談をご紹介しようと思います。現在、わたしたちはVIC州Mildura(ミルドゥーラ)というエリアでオレンジピッキングをしています。ミルドゥーラに関しては色々嫌~な情報をネットで見ていたので、いざ働き始めるまではめちゃくちゃ不安があったのですが・・・さて実態はいかに?!
実際働いてみて感じた事、ファームジョブをする上で気を付けるポイントなどをまとめてみようと思うので、これからワーホリやファームジョブを考えている方の参考になれば幸いです。
ファームジョブ:オーストラリアの第1次産業(農業・水産業・畜産業)に従事すること
ワーホリでファームジョブをするほとんどの人は農業、主に野菜や果物のピッキングに携わると思うんですが、他にも水産工場で魚を仕分け・カットする仕事や、畜産農家で家畜のお世話、また食肉加工などの仕事もファームジョブに含まれます。探してみると「こんなのも?!」とびっくりするような仕事が見つかったりします。
オーストラリアのワーホリでは、ファームジョブに88日間以上従事して条件を満たした上で、セカンドビザを申請することが出来ます。本来ワーホリは1年間という期限がありますが、AUSにはセカンドビザを取得すれば最長2年までワーホリビザで滞在できる、とってもありがたい制度があるんです!
わたしたちもセカンドビザ取得のため、現在ファームジョブをしているという訳です。ただ、88日間って意外と長い!天候にも左右されるため、日数を満たすまで4か月前後はかかります(・_・;)(ただ、同一ファーム/コントラクターの下で3か月以上働いた実績があれば、日数が88日に満たなくても申請・取得出来るという情報もあります。裏技ぽいですが・・・)
まず、オレンジピッキングの基本情報をご紹介します。
給与:Piece Rate(ピースレート)、1ビン$〇〇と決まっていて摘んだ分だけ自分のお給料になります。グループで摘む場合は人数で割ります(稀に時給制の所もあるみたい?)
時間:8:00~5:00頃(時期によって前後、マンダリンがある時はもう少し早く始まります)
休み:わたしたちの働くファームは週に1度、土曜休みは確定。あとはフルーツの状態や天候などによって休みが増える事も。大体週2休みが多いです。
道具:ピッキングバッグ、はさみ(マンダリン用)お店を紹介されるので自分で調達します
さて、わたしたちが現在滞在しているミルドゥーラは、フルーツ、特にオレンジやマンダリンなどのシトラスが有名。そして、悪徳ファーム・悪徳コントラクターの巣窟としても有名だった地域なんです・・・!
ネットで色々情報を見てしまっていたので、働き始める前は不安でいっぱい(´;ω;`)ちゃんと給料支払われるんだろうか、セカンドビザの条件を満たせるファームなんだろうか・・・考えれば考えるほど、堂々巡り(苦笑)
ミルドゥーラと検索すると、出てくる出てくるかつてのすごいエピソード!
ピースレートがとっても悪く、時給換算すると1日$5程度しか稼げなかったとか・・・ファームとコントラクターがグルになって人を集めるだけ集め、ぼろぼろのゲストハウスに宿泊させた上、仕事はいつまで経っても斡旋しない。仕事はないけど、でも家賃は毎週払わないといけない、などなど・・・
ある欧米系のバックパッカーカップルは、きったなくて狭ーいボロ家に案内され、30人近くの人と寝泊まりさせられたそう。しかもそのカップルはマットレスを置いただけの車庫で寝泊まり。トイレ、シャワーは30人で1つ!!!そんな中1か月近くも仕事がなく待たされて、結局1$も稼げないまま夜逃げしたらしいです・・・ミルドゥーラの悪夢だったと書かれていました(´;ω;`) (最初に高額なボンド:保証金を預けさせられ、一定期間働かないとそのお金を返してもらえない、など逃げたくても逃げられない状態の所が多かったようです)
・・・そんな話ある?!怖くないですか?!(ガクブル)
結論から言うと、給料の支払いが滞るようなこともなく、至って普通~に働けています! というのも、3年ほど前にミルドゥーラ一帯のファームを国が一斉に家宅捜査(?)したらしく、その際に悪徳ファーム・コントラクターは一掃されたので今は基本的に安心して働けるようになっています。
わたしたちはキャラバンパークのオーナー兼コントラクターを通して、Southern Cross;サザンクロスという、ここ一帯ではなかなか大きな規模のファームで働いています。働き始める前にMADECという国の機関(季節労働者、主に太平洋の島々出身の労働者の働く環境などを管理する)を通してワーカー登録をし、顔写真付きのカードを作りました。
毎朝、ピッキング前にファームのボスがそのカードをチェック、スキャンします。また、ピースレートに関しても、どの種類のシトラスが1ビンいくら、というのもあらかじめ明記された用紙を渡されるのでその点でも安心です。そういう意味ではしっかり管理されているのかな、と思います。
【Southern Crossのピースレート】(2018年6月~10月時点)
マンダリン(Afrouer):$80/ビン(~8月頭)
レモン:$30/ビン(7月末の2日間だけ)
オレンジ:$30/ビン
あまりに木やフルーツのコンディションが悪いと数日間だけレートが上がる場合もありました。
実際のピッキングですが、体力的にはなかなかしんどいと思います。お腹にピッキングバッグを抱えたような状態で摘んでいくんですが、いっぱいになると15㎏~20㎏にもなります!慣れるまでは大変><
・摘んだら摘んだ分だけ稼げる(ピースレートの場合)
・シーズンが比較的長い(6月半ば~12月頃まで※ファームによる)
・手首、首、肩への負担が大きい
・梯子が不安定で怖い
・棘がするどいのであちこち傷だらけ(オレンジ/レモン)
・天候に左右される(特にオレンジは濡れていると摘めないので、
朝に霧が出たりすると乾くまで働けません)
オレンジピッキングしかした事ないので、なんとも言えませんが・・・オレンジピッキングは、男の人1人/2人組には比較的稼ぎやすいファームジョブだと思います。カップルもまあまあ。(早いカップルはものすごく摘みますが・・・)女の人だけだと、1人でもグループでも見てる限り大変そうです。
これはファームジョブ全般に言える事ですが・・・
・働くファームを決める前に、ペイスリップ(給与明細)の有無、セカンドビザの日数をきちんとカウントしてくれるのか(1263フォームの有無)などを確認
・働くファームの名前を確認、出来ればネットで詳細チェック
・なるべくワーホリ初期にファームジョブ!!!
バックパッカー向けのサイトには、個人ワーカーがファームやコントラクターの窓口となっている仕事が多く見られます。その人の電話番号/メールアドレスのみしか連絡先がわからず、仕事の内容も簡単にしか紹介されていない場合は注意が必要です。
こういう求人は、ワーカーを集めた分その人にマージンが入るようになっているので、とにかく人を集めたくて必死。わたしたちもいくつかそうした求人に連絡してみましたが、あまり英語の上手でない人が電話口に出る可能性が高いです。ファームの詳細もはっきり教えてもらえなかったり。ちょっとでもあれ?と思ったら辞めておくのも大事です!
それから、セカンドビザを考えている人はワーホリ滞在初期にファームジョブをやっておくのがいいと思います。最初に日数を全部満たす必要はないですが、せめて40~60日くらいはあらかじめ満たしておくと後々安心!何人か、本当にギリギリの日程で働き始めた人に会いましたが、「早めにやっておけば良かった・・・」という人が多いです>< 先述の裏技を使って日数カウントしてる人も多かったですが、万が一それがダメだった場合、88日間の条件を満たしていなければビザ下りないですからね(´;ω;`) 念には念を!早めのファームジョブで安心を手に入れましょう💡
冬の時期(6~8月)にVIC州かSA州でファームジョブをしたい人には、オレンジピッキングはそこそこおすすめです。特に6月から8月頭にかけてはマンダリンとオレンジのどちらも摘めるので、女性1人/グループの人でも比較的安定して稼げると思います。(マンダリンは1ビンのレートが高い+オレンジよりちょっとラクなので)わたしたちもオレンジのみの時より平均して稼げていました。
8月半ば以降はオレンジのみのファームがほとんどじゃないかと。9月前後ともなれば、他のフルーツや野菜の仕事もちょこちょこ出てきてる感じなので、特に理由がなければ他に移った方がいいかも。ずーっとオレンジは体力的にも気持ち的にもしんどいです(苦笑)そもそも州にこだわりがなければ、QLD州など暖かい地方に行った方が年間を通して色々仕事が選べる気がします。
- セカンド取得したいなら、ファームジョブは早め早めに!
- ファームを選ぶ際は焦らず慎重に!
- 冬の時期(6~8月)にVIC州・SA州でファームジョブをしたい人にはオレンジ/マンダリンピッキングはそこそこおすすめ。
(仕事も比較的見つかりやすいはず) - 2018年現在のミルドゥーラは(ちゃんと選べば)安心して働けるよ!
という感じです。 なんだかすごく長くなってしまいました・・・(;'∀')
また別記事でわたしたちが使ったコントラクターや実際のお給料などをご紹介しようと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました!