こんにちは!かさご(夫)です!
リオオリンピックまで1週間を切り、
こちらリオもどことなーく浮き足立ってきました!
日本でもニュースになってたみたいですが、
先日こちらでは、オリンピックに反対するデモ隊によって
聖火が消されるという事件が起きました。
なんでもある調査によると、リオ市民の約65%が
オリンピックに反対しているという事実もあるようで。。。
街の至る所で、こんな文字を見かけます
OLIMPÍADA PARA QUEM?
「誰のためのオリンピック?」
要するに、オリンピックをするお金があったら
もっと先にやることがあんだろ!
っていうのが、リオ市民の意見です。
今日はそんなリオ市民の怒りの背景を
簡単に解説します!
以前の記事でファベーラを紹介しましたが、
ブラジルの街は、どの街に行っても
近代的な富裕層の地区と、スラム街の貧困層の地区が入り乱れています
上から見ると、こんなにも対照的!
<引用:arte daily Brasil>
国際社会に向けては近代的な面をアピールし、BRICsと呼ば
れたこともありますが、
そのスピードに国がついていけてないのが現状。
そんな外向けのいい顔をするより、内側にある貧困の問題をまずは
解決すべきなんじゃないの?というのが、リオ市民の主張なのです。
そして貧困も問題に立ち向かわないで、
外向けの近代的なものをどんどん望む限り、
貧富の差は拡大する一方で、
治安も必然的にどんどん悪化していくんです。。。
これもよくデモで使われる言葉ですが、
言わんとしてることはこんな感じ。
健康:病院の数が圧倒的に足りてない。医師不足。
(患者はいっぱいいるのに、病院はどんどん閉まっていくだけ)
教育:教員不足や、低待遇
インフラ:下水・電気の整備など
特に今回来て絶望した(相変わらず何も変わってない)のは、3番目のインフラ!
オリンピック会場のすぐ隣の池はこんな感じ
これ、画像だけではわかりませんが、
すっごいくさいんです!ヘドロのような匂い
今朝、オリンピック選手であろう人がここでジョギングしていました。
これはリオはもちろん、ブラジル全土の問題。
ブラジル特有の匂いとして、記憶に焼き付いちゃうのかな・・・
そういえば、ブラジルはちょっと雨が降ると、
すぐに洪水・土砂崩れが起きます。
僕が住んでいたとき、2日くらい雨が降り続いたら
土砂崩れと洪水で街が水浸しになって、
挙句の果てに土砂崩れで家を失ったスラム街の人たちが
憂さ晴らしに街で強盗を相次いで行いました・・・。
こういうことを考えれば、国内の山積みの問題とオリンピック
どっちをとるべきかは、明白ですよね。
前回の記事で紹介したとおり、オリンピックに向けて
VLT・BRTという二つのバス路線が完成しました。
いずれも専用レーンがあり、移動は快適なのですが、
問題は、その分車線が削られ、その他の渋滞が
より悪化しているということ
(オリンピック会場の最寄り駅となる RIO2 )
オリンピック期間中はこれで大会はスムーズにいくでしょう。
でもそのあとは?
みんながこの路線を本当に利用する?
渋滞がひどくなるだけでしょ?
というのが、リオ市民の不満。
確かにこれができてから、渋滞は確実に悪化してます。
20分で普段つくところが、2時間かかるくらい!
そういえば昔聞いた、オリンピックまでにサンパウローリオ間に
新幹線が走るって計画はどこにいったんだろう・・・?笑
完成に近づいた オリンピックパーク
そんな感じで、リオの開幕が近づくにつれて
リオ市民の憎悪も大きくなり、
冒頭のような事件が起きました。
まあここまできたら成功してほしいと思いつつも、
街を歩くと失望することが多かったり・・・
あと1週間!
いろいろがんばれブラジル!